4ヶ月間のインターン雑記【Sansan DSOC】

 はじめまして、Joe です。
 「初Hatena Blog」という事で、駄文にならないか少々緊張しつつも、気楽な気持ちで筆をとってみたいと思う。4月を迎えるにあたり、色々振り返ったところ書きたいことが沢山あったので、今回のテーマは「インターン」について書こうと思う。誰かの学びに...などと大層な考えはないが、そういう価値観、考え方もあるよなと感じてくれれば嬉しい。
 
 本記事の大まかな概要は以下の通りだ。
  1. 自分について
  2. DSOCとは
  3. なぜDSOCなのか
  4. やっていること
  5. インターンで感じたこと
  6. 最後に
 適宜、読みたいところを読んでもらえればと思う。
(もし良ければ全部読んでほしい)
 
※ 追記: 久しぶりに書いたところ、図らずも6,000字の大作になってしまったので、時間のない人はブックマークをするか、空いた時間でゆっくり読んで欲しい。もちろん、かいつまんで読んでもらっても構わないが、その際は「4. やっていること」「5. インターンで感じたこと」あたりはぜひ読んでいってほしい。
 

1. 自分について

2000.06.23 生まれ落ちる
2016.03 クラス替えの無い30人クラスで育つ
 
 茨城県の隣の市町が見える片田舎に生まれ、小学生までに見た1番高い建造物は送電用の鉄塔だった。0歳のときから保育園という遊び場を手に入れ、保育園-小学校-中学校と15年間クラス替えの無い30人クラスで育った。いつか閉校すると思っていた中学校は、私が卒業した1年後に閉校した。私たちの代が30人卒業し、入学したのが片手で数えられる程度だったのが理由だろう。
 
2016.04 高校入学
2017.12 青い春到来
2018.06 大寒波到来
 
 高校受験に失敗し、30人しかいなかった同級生が500人くらいに増えた。生物部と釣り部というマンモス学校ならではのユニークな部活に入ったが、青い春は残念ながら訪れなかった。高3に近づくと急に青い春が訪れるが、諸事情あって大寒波になった。大学受験は校内で上から30-40位をふらふらしていたおかげか、浪人することなく終えることができた。(成功した訳ではない)
 
2019.04 大学入学
2019.05 学生コミュニティに参加する
2020.08 長期インターンを探し始める
2020.11 現在のインターン先に行くことになる
 
 大学は中央大学 国際情報学部に1期生として進学した。150人の同級生に囲まれるが、半数が自分より歳上だと知り、それまで話していた人に年齢を聞くと歳上だった。「人は見かけによらない」という言葉をスゴい実感する。サークルは他キャンパスまで行くのが億劫で入らなかった。(八王子まで行くのはちょっとした旅行レベル)その代わり、1年の5月くらいから学生コミュニティに所属した。2年の8月に辞めて、長期のインターンを探し始め、11月半ばから現在のインターン先に行くことになった。
 

2. DSOCとは

 DSOC(Data Strategy & Operation Center)は、Sansan株式会社のデータ統括部門だ。

 Sansan株式会社のことは、松重豊さんや野間口徹さんが出ているcmで知ってるのではないだろうか。(「それ、早く言ってよ〜」のフレーズだけ耳に残ってるという人多いような...)

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 法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」や個人向け名刺アプリ「Eight」、そして最近はクラウド請求書受領サービスの「Bill One」も展開を始めたSaaS企業だ。「Bill One」も最近cmが放送されているので、見たことがある人がいるかもしれない。(このシリーズの個人的なオススメは「解せない」速報~満島篇だ、ほんとうに見て欲しいので、下にYoutubeを貼った)

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 そんなSansan株式会社が取り扱う、あらゆる種類のビジネスデータに向き合い、会社の事業を支え続けるとともに、研究開発を通して新たな価値を創出することで事業成長をけん引する組織として活動しているのがDSOCだ。つまりは、名刺や請求書などの「データ化」と、それらのデータを、いかにユーザーのビジネスに活かすかという「データ活用」の役割を担っている組織だ。

 

 DSOCが取り組んでいる領域を図にすると下記のようになる。SansanやEightと言ったプロダクトを支える「ベース(データ化)」と「先端(データ活用)」がDSOCとなる。

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DSOCが取り組んでいる領域

 

3. なぜDSOCなのか

 きっかけは、Wantedlyで「データ統括部門DSOCのブランディング・PRをアシストするインターン募集!」というページを見て、直感的に面白いと思ったからだ。他にも約10社ほど申し込みをしていたが、なんだか自分自身で「コレだ!」と感じていなかった。(でも、どの企業も魅力的で面接をしてくださった社員の方は良い人ばかりだった)

 あの募集を直感的に面白いと感じたのは、大きく2つ理由がある。

 1つは、自分自身が広報PRに対して興味があったからだ。上述したとおり、自分は学生コミュニティに所属していたわけだが、そこで広報誌(社内報のようなもの)を作成するプロジェクトに参加していた。始めはデザイン関連の作業から、最終的にメンバーやプロジェクト全体のマネジメントをするリーダー的なこともしていた。

 広報誌を作ることに対して多角的な位置から参加し、感じたことは「何かを伝えることの楽しさ」だった。デザインを作るときは、「こうしたら見やすいかな」「これを変えたらより伝わりやすくなるかな」と四六時中考えていたし、リーダーになってからは「この広報誌で自分たちが伝えたいことは伝わるのか」と考えていた。方法論から本質的な問いを考えるようになり、「何かを伝えること」にやりがいを感じたり、楽しさを覚えた。また、広報誌を見た学生が「スゴい」「カッコいい」と言ってくれたのも、「何かを伝えることの楽しさ」をより感じることになった一因だと思う。こうした「何かを伝えることの楽しさ」から、広報PRという職種に興味を思った。

 もう1つは、DSOCの環境が魅力的だったからだ。私は国際情報学部で「情報の仕組み」について学んでいて、webアプリケーションから機械学習、AIやデータ活用と手広くやっても良いゼミに参加している。3年生以降は基礎的な勉強に加え、応用的なことにもゼミで手が出せるため、それまでの期間DSOCで実際に様々な技術やデータ活用の現場を見れるのはとても魅力的だった。今の自分がやっていること/これからやりたいことに同時に触れられる、このDSOCの環境に惹かれたと言っても、過言ではない(もちろん自分が触れられる情報はとても限られているが、それでも十分なくらいだ)

 こうした理由から申し込むことになった。(と思う、正直ちゃんと覚えていない)

 

 今振り返れば、この直感は正しかったと思う。
 実際にDSOCという環境は面白いし、楽しい。
 ただ、もっと当時の思考をアレコレ書けたら良かったなと思う。
 「直感は言語化できてない経験則だ」という言葉もあることだし、
 自己分析のためにも後々より言語化していきたいと思った。

 

4. やっていること

 DSOCでは、主にTwitterの運用やPRに関連する業務をしている。どういったものをTwitterで発信すれば、ターゲットとしている人たち(ex. 研究員の方や大学院生など)にフォローしてもらえるのか、またDSOCのブランディングとしてどんな発信が適しているのか考えている。1,000フォロワーを目指して日々邁進中である。(Twitterアカウントはこちら▶︎@SansanDSOC

 具体的にやっていることを2つ挙げてみる。

 1つは、DSOC内で行われていることをコンテンツ化/発信することだ。DSOCでは隔週で「論文読み会」という勉強会が行われており、各人ごとに興味のある論文を持ち寄り、それを発表・聴講することで技術的な知見を深めている。この社内勉強会があることを手始めに発信してみると反応が良かったため、1つ1つにコメントをもらい、論文のURLと投稿した。

 実際に反応はよく、さらにアップデートを重ねた*1ものは、フォロワー数は630人ほどだったにも関わらず、インプレッションは21,000近くまで伸びた。このときは自分がやってきたことが間違っていないと感じ、とても嬉しかったことを覚えている。

 もう1つは、毎週の定例でTwitter進捗報告をしている。ここでは、週毎のKPI達成度とKGIにどれだけ近づいているのか、またその週での気づきと次週のネクストアクションを報告している。

 最初難しかったのは、情報の取捨選択だ。報告のために、フォロワー数やエンゲージメントに何が効いて、何が効いていないのか、自分なりに毎週まとめている。しかし、定例という限られた時間の中でどの情報を伝えて、どの情報を伝えないかという取捨選択が特に最初は難しかった。最近では、肌感として伝えた方が良い/伝えなくても良い等が分かるようになり、以前に比べて定例で報告しやすくなったと感じている。

 

5. インターンで感じたこと

メンバーが優しい

  自分はDSOC以外でインターンをした経験がないため比べることができないが、DSOCメンバーは間違いなく優しい。例えば、発信用のコンテンツ作成に必要な情報を貰いたいとお願いすると、断ることなく引き受けてくれる。(その上返ってくる速度がとてつもなく早い)またSlackに「times」というTwitterっぽいチャンネルがあるのだが、こちらでも積極的に反応してくれたり、分からないことがあればすぐに教えてくれる。特に関わることの多いR&Dメンバーは、趣味で参加したコンペで困っていると、「こういうのあるよ」「これが良いよ」と技術的なアドバイスをくれたこともあった。

 他には、表参道のご飯屋さんに連れて行ってくれる。(とても大事、1番大事かもしれない)田舎育ちの私には贅沢なほど美味しいランチばかりで、毎日食べていたいと思う。ただ、値段が高いので、奢ってもらえるともっと嬉しい。あ、奢ってほしいとは言ってませんから、奢ってもらえたら嬉しいってだけなので...

 (大人の皆さん...聞こえますか...学生の胃袋を掴むのが費用対効果的にオススメですよ...毎ランチ1,000円で学生は釣れます...個人的には焼肉とか、寿司とか、焼肉とかが良いと思います...)

 今度、表参道で美味しかったお店をまとめた記事も出すので、ぜひチェックして行ってみてほしい。

 

Uniposは感謝を伝える最高のサービス

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 最近 Unipos*2を使うことが多い。日々の業務の中にあるヒトやコトに対する感謝(有り難さ)を伝えている瞬間を認識することが好きなのかもしれない。自分が送った投稿はもちろんのこと、自分以外の誰かが送った投稿を見ても、なんだかポカポカする(某綾波レイ)。感謝の気持ちを伝えることは素晴らしいなと思う。

 Uniposは貰うと嬉しいとか、送るとなんだか気持ちが良いとか感情的な部分もあるが、そうではない部分での効果が本当にスゴいと思う。貰った側はもう少し成果をあげようとか、他部署と積極的に協力しようとか、事業貢献しようとか思うだろう(自分調べ・思わない...?)。そこまで堅苦しくなくても、貰ったことで「もう少し頑張ってみようかな」という気持ちになったことがある人はいると思う。そうしたことで、少しずつ全体のエンゲージメントが高められることがUniposの良さだと勝手に思っている。

 感謝がさらなる感謝を生む。もう素晴らしい、それしか言えない。
 これからもお世話になると思うのでよろしくお願いします、Uniposさん。

 

泥臭いことをやるのが近道だったりする

 尖ってる学生にありがちというか、自分自身がそうだったのだが、綺麗に物事を進めようとする節がある。「DSOC Twitterを1,000フォロワーにする」仕事を綺麗に進めようとして、ツイートのみでフォロワー数を伸ばそうとしていた。もちろん、時間はかかるがこれでもフォロワー数は増えていく。(SNSこそ継続が実を結ぶものはないと思ってる)しかし、仕事は限られた時間の中で目標を達成しないといけない。綺麗に物事を進めていると目標は達成できないのだ。

 綺麗に物事を進めるプロセス自体が意味を持つのであれば、評価されることはあると思う。だが、基本的に仕事は結果で評価されるし、それが一般的だ。そうしたときに、綺麗に物事を進めるべきではなく、どれだけ愚直にやれることを手当たり次第にできるかが重要になると思う。自分であれば、DSOCに興味がありそうな知人や社員等をリストアップして、DMを送っていることがそれにあたるかもしれない。(もちろん、これはDSOC Twitterが相手にとって有益だと思える人に行っている ex. 興味や学んでいる領域が重なっている人)

 もちろん愚直なんでもやれば成功するわけではない。成功する確度が高いものから順番にやっていくということだ。自分は「容易にできる or 容易にはできない」「確度が高そう or 確度が低そう」という2軸でマトリクスを作り、「容易にできる and 確度が高そう」という部分からやっていった。裏では「容易にできない and 確度が高い」のボトルネックを探して、容易にできないか模索したり、同時並行で進めていった。

 

 「こうしなければいけない」「こうするのが普通だ」そうしたバイアスから抜け出して、泥臭いことも一度やってみるのはどうだろう。本当に無駄なこともあるだろうが、もしかしたら効果があることが見つかるかもしれない。良い方に転ぶか、特に何もなく終わるか分からないが、何かしら気づきを得れることは間違いないと思う。

 

最後に

 最後まで読んでいただきありがとうございます。久しぶりで上手く文章を書けたか不安しかありませんが、もし良ければ、こちらの記事を拡散していただけると幸いです。

 以下Twitterアカウントを掲載しておくので、ぜひフォローの方をお願いします。(こちら、記事の拡散より優先度高いです)DSOC Twitterは大学院生や研究員を目指す学生にオススメです。ここだけの話、今後サマーインターンシップ等、選考に関する情報を発信すると思うので。

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*1:落合陽一氏の論文まとめフォーマットを参考にした。

 

www.slideshare.net

*2:Uniposについてはこちらから。

unipos.me